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副業
副業って、ITの界隈にいると、とても一般的になってきているなと感じます。
廣田:以前ベンチャーのオフィスをおうかがいしたときに、土曜日だったにも関わらず、結構な人数が働いていらっしゃって。聞いてみたら「全員副業です」と。平日は社員の方が使っているオフィスに、土日は副業の方が来て開発を手伝って、というスタイルで。樫村さんの目から見て副業ってどうですか?本当に日本に根付きそうなのか、とか。
樫村:普及はしてくるでしょうね。政府が副業解禁をうたってますし。人材業界も働き方を企業に提案している手前、自社でも多様な働き方を用意しておかないと説得力が何もないので。最近だとパソナさんは「副業をどんどん社内でやっていいよ」という風土も制度もできて。僕の周りの人事部メンバーも、副業している方が多くて。副業で法人作る方もいたり。出版とかね。ただ一方で、僕が思うのはやっぱり本業でまず成果を出すっていうのが大前提ですね。中途半端なキャリアの状態であちこち手を出しても、結局うまくいきません。
廣田:キャリアの軸をちゃんと作らないと、と。
樫村:そうです。安易に本業をおろそかにしてでも副業をやるのは違うかなと。副業をやっているから格好良いという風潮は危険ですね。そのため、ブームに、ブレーキをかけていくことも必要ですね。副業禁止の会社もうちの取引先は多いです。それも「本業にフルコミットしてね」という一つのポリシーで、僕は良いと思います。会社の立ち上げ期なんかはフルコミットしてやらないと、失敗しますよね。3つ掛け持ってますという人がコアメンバーにいたら、それは経営リスクです。
廣田:そうですね。私は本業がITコンサルなのでプロジェクトが並行で走ったりするんですけど、1つの負荷が上がってしまうと他に若干影響が出ちゃうので、分かるなぁ。
樫村:本当、1日24時間しかないですからね。
時間価値と働き方
廣田:実際、私もコロナ以降1日24時間っていう貴重さがとても身に染みています。
樫村:時間価値は高まってますね。
廣田:30分とか15分の使い方次第で、1日の成果が全然違っていることをすごく感じていますね。で、その時間価値が高まっている人と高まっていない人の差がすごくはっきりしているんじゃないかなぁっていうのが。
樫村:はっきりしていますね。
廣田:…なので、ディレクターみたいな動き方ができる人や、人をうまく巻きこめる人、体制を作れる人、いわゆるポリシーとかコンセプト、指針を出せる人の時間価値がどんどん高まってますね。1人の働きが100の働きを産むイメージです。