本日お話しいただくのはこの二人!
難波 猛
マンパワーグループ株式会社 ライトマネジメント事業本部 シニアコンサルタント。2000名以上のキャリア開発施策、コンサルティング・管理者トレーニング・キャリア研修等を100社以上担当。セミナー講師、官公庁事業におけるプロジェクト責任者も歴任。
代表著書に、「働かないおじさん」は、なぜ「働けない」のか? 【ローパフォーマーの行動変容を促す3つのポイント】/ネガティブフィードバック【嫌われても、きちんと伝える技術】/ がある。
廣田 真一
未経験からITの世界に入り、ERP導入コンサルタント、フリーランス(PMO/新規事業PJ)、社内SE(社内システム企画/情シス)を経て株式会社Number「SaaS人材のチャンピオンサーチ」事業責任者。大企業からベンチャーまであらゆる事業規模のITコンサルティングを手掛ける。得意領域はワークフローのデジタル化、制度会計/販売管理。推しツールはServiceNow。
目次
コロナとトランスフォームリストラ
本日は、マンパワーグループで管理職研修やキャリアデザイン研修、リストラのコンサル、空いた時間にはセミナー…とHR業界でマルチにご活躍なさっている難波さんとのご対談です。
IT界隈ではDXの皮をかぶったリストラが始まっています。
廣田:事業の効率化とコスト削減を掲げた日系企業が外資ITコンサル会社と合同でBPO(業務委託)会社を作り、そこにバックオフィス系やオペレーション系の部門の人たちを出向させ、組織改革を行おうとしているところもありますよね。組織改革にはリストラも視野に入ってると思います。
難波さんがコンサルなさっている企業も、コロナの後で特に状況が大きく変わったと思います。どのように見られていますか。
難波:まさにそのような取り組みのお手伝いもしています。アウトソーシング会社にバックオフィスの業務を集約化して、その会社ごと外に売るという。「残って会社ごと違う資本にいくのか、そこで辞めるのか、選択しましょう」と。会社自体畳む話もあったりします。
コロナ禍で感じているのは、その動きがとても早まった。上場企業のリストラを見ていると、2年前の2018年は1年間で上場企業がリストラやった会社は18社だったんですね。そのぐらいだったんですよ。2019年は35社ぐらいで、2020年でいきなり93社になったんですよ。
廣田:あからさまですね。
難波:そう。2年前の5倍ぐらいになった。その際に言っていたのは「デジタルトランスフォームするんだ」とか「ジョブ型に変わっていくんだ」とか。だから、「働き方が変わる」形でのリストラは、去年も多かったし今年も多いですね、引き続き。
Number:タイミングがいいから乗っかっている感じはありますか?
難波:半分それもあります。例えばリアルの対面の商売はビジネスモデル自体が変わらないといけない。人と人との繋がりで対面重視の営業スタイル、「古き良き時代の営業顧問」みたいな人たちは、ほとんど存在価値が無くなってしまったんですよ。お客さんも会社にいないし、会えないし。働く場がなくなって契約終了した人もいます。だから、単純に業績の悪化というよりは、コロナでビジネスモデルや働き方がドラスティックに変わったので…みたいなところもある感じですかね。