「人を宝石に変えて市場で売買するって?」 まるで魔法の国のできごとのようなサービスがリリース直前といううわさを聞きつけたチャンピオンメディア編集部。 いったい何を計画しているのか。一抹の不安を覚えながら、サービス開発の責任者を直撃すると、真剣な顔で「人って輝いているんです!」と身を乗り出して熱く説明を始めました。 (2022/7/05・取材:チャンピオンメディア編集部)

株式会社Number チャンピオンサーチ事業部 プロダクトオーナー
廣田 真一
未経験からITの世界に入り、ERP導入コンサルタント、フリーランス(PMO/新規事業PJ)、社内SE(社内システム企画/情シス)を経て株式会社Number「SaaS人材のチャンピオンサーチ」事業責任者。大企業からベンチャーまであらゆる事業規模のITコンサルティングを手掛ける。得意領域はワークフローのデジタル化、制度会計/販売管理。推しツールはServiceNow。
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人のスキル=「輝き」をNFTアートに

「人を宝石に変える研究をしている」といううわさは本当ですか?
廣田:違います。そんな怪しい研究はしていません(笑)。我々はIT人材の成長を応援している会社です。そうですね、「チャンピオンサーチ」というサービスなんですが……、一言で言うと、「ブロックチェーン技術を使って、その人特有のスキルを形にしたジェムをNFTアートとして発行するWeb3サービス」です。
編集部:……申し訳ありません。最近流行りの言葉が多すぎて、一度聞いただけでは内容が頭に入ってきませんでした。
廣田:確かに言葉だけだと少しわかりにくいかもしれませんので、詳しく説明させてください。誰もが様々な学習や経験から、その人にしかない特有のビジネススキルを身に着けます。その固有のスキルを宝石を模したNFTアートで表現したのが「スキルジェム」です。経歴や最近の仕事の内容などを入力すれば内容を解析してAIが自動でジェムを生成します。ですので、色や形やカットは千差万別です。
編集部:スキルジェムは何通りぐらいあるのですか?

理論上の組み合わせは120億通り以上、光り方や大きさもそれぞれです。
廣田:スキルジェムはNFTアートです。そのまま個人で保有しても構いませんが、発行後すぐにマーケットプレイスで売って仮想通貨を得ることができるという仕組みです。
NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、ブロックチェーン技術を活用することで唯一性を証明することが可能です。この技術を応用することで、デジタルアートが「本物」であるということや誰の所有かという情報を改ざんが不可能な形で記録することができます
